多発性硬化症は欧米に多く日本では稀で、「視覚障害・手足の機能障害・顔の感覚麻痺」などの症状があります。
今回は、「多発性硬化症と脊髄筋肉系の関係」について解説していきます。
■多発性硬化症
多発性硬化症は(英語略称MS)は、比較的若い成人、特に女性に多い疾患です。
神経を覆う髄鞘(ずいしょう)と呼ばれる組織が壊れ神経がむき出し(脱髄:だつずい)になる状態が数か月~数年に一度の頻度で繰り返されます。
明確な原因は未解明ですが、患者の身体中では自己免疫系が自分の脳や脊髄を攻撃する『自己免疫疾患』である事が知られています。
■多発性硬化症の症状
症状は脱鞘(だつずい)が起こる箇所によって異なります。
視神経では視力の低下や視野の欠落が、脳幹部では目の揺れや顔の感覚麻痺が、小脳では手の震えや平衡感覚の欠落が、大脳では運動障害や感覚障害が、脊髄では胸部腹部手足のしびれや排便障害が起こります。
■多発性硬化症の治癒法
治療法は基本的に薬物の使用・投与です。
症状が出た時はステロイドを点滴し、再発予防にインターフェロン等の薬物を服用します。
髄鞘は元々再生が速いのでこれらの治療で改善に向かいます。
症状の頻度が早い方は、当院の脳幹圧迫完全解放手技をおすすめします。
■多発性硬化症と脊髄筋肉系の関係
私たちの体は脳幹の「脊髄筋肉系」機能によって健康に保っています。
脳幹を中心に脊髄・中枢神経・筋肉・腱から構成されており、関節の位置や体制を調整する働きを持ちます。
また、多発性硬化症には「脊髄筋肉系の弱体化」が関係していると考えられます。
■弱体化の流れ
脊髄筋肉系の弱体化は、「脳幹(大後頭孔:だいこうとうこう・頸椎1番・頸椎2番)の3箇所がストレスによってねじれる」ことで起こります。
三箇所前後左右上下の3軸のねじれが脳幹を圧迫し、血液・リンパ・神経・脳脊髄液の循環が滞り、脊髄筋肉系の機能が弱まります。
このねじれは脳幹自体の機能を低下させるので、脊髄筋肉系だけでなく免疫系などの機能も弱まります。
■脳幹圧迫完全解放手技
当院独自の脳幹圧迫完全解放手技では、脳幹の計3箇所のねじれを解き、圧迫を解消、血液・リンパ・神経・脳脊髄液の循環促進、脊髄筋肉系の機能を改善します。
この手法は、多発性硬化症だけでなく特発性側弯症や顎関節症、パーキンソン病などの疾患に効果があります。
高槻カイロプラクティックセンターは、「多発性硬化症・ロコモーティブシンドローム・パーキンソン病」等の難病施術にカイロプラクティックの視点からアプローチしています。
これらの疾患が思い当たる方はぜひご連絡ください。