前回は、皆様の体の中にある体内完全調整力について、その概要を大まかに説明させていただきました。(→あなたの健康を守る体内完全調整力)
今回は、その力のより具体的な働きについてご説明させていただきます。
というのも、この力は主に5つの系統によって体の環境を保っているのですが、それぞれに関して特定の機能や部位に働きかける役割を持っているからです。
自分の体の仕組みを知ることで、今あなたを悩ませている症状や問題についても理解できるかと思いますので、是非一度お読みなってください。
1.自律神経系
自律神経という言葉はよく耳にするかと思いますが、これはあなたの体を統制するために24時間働き続けている力であり、昼間の活動の際に活発になる交感神経と、夜間や休息の際に活発になる副交感神経から成り立ちます。
この系統は、内臓・血圧・心拍などを調整する働きを持ち、人間の恒常性の中枢となる非常に重要な系統の1つです。
2.免疫系
免疫系は前回も少しご紹介したように、体に対して悪影響を及ぼす外敵から身を守るための役割を持ちます。
具体的には、ウイルスや菌などを特定してそれに対する攻撃を仕掛けるとともに、抗体を作って同じ敵の二度目の侵入に対して備えることが挙げられます。
3.内分泌系
内分泌系は、主にホルモンの分泌を司ります。人間の体は、どのホルモンが活発なっているか、どのホルモンの分泌が多くなっているかで大きく左右されるという点で、このホルモン分泌を調整する系統は、あなたの体調維持にとって非常に重要な意味を持ちます。
4.脊髄筋肉系
脊髄筋肉系は、運動神経や反射神経を司り、筋肉の動きや機能、その調子に大きな影響を及ぼします。
脊髄に損傷があると、体が思うように動かせなくなるのは、この機能が壊れてしまうからなのです。身体をより自由で活発にさせるためにはこの系統の働きが非常に大切になります。
5.広範囲調節系
この言葉はあまり耳慣れがしないかもしれませんが、様々な神経伝達物質を司り、脳全体の機能を活性化させる非常に重要な系統です。
心拍数などに影響するノルアドレナリンや、体温調節・生体リズムに関わるセロトニンの放出と拡散に関わっているという点で非常に重要だということがわかります。
■まとめ
以上が、体内完全調整力の中で五大調整力と呼ばれる5つの系統の働きのご紹介になります。それぞれが役割を持ち、どれもあなたの健康と日常生活において重要であることを覚えておいてくださいね。
これらの働きを活性化させることは、すなわちあなたの健康につながります。ぜひ、そういった働きに注目して、健康を獲得するための施術や運動をしてみてください。