「疲れが取れない」「体がだるい」「眠れない」「めまいがする」「ふらつく」
上記のような原因不明の体調不良は、免疫系の力の低下から起きていることが少なくありません。
免疫系というのは、常に体内をパトロールして異常が発生していないかを監視し、もし異常があればそれを速やかに排除する働きを担っています。ウイルスや雑菌などは空気中を漂っているため、物理的な予防はほぼ不可能です。そこで、体内に入ってきたときに、悪影響が出る前に、迅速に排除活動を行うことではじめて「健康」という安全を維持しています。
ただ、免疫系が正常に機能していないと、原因不明の体調不良になることが多いのです。
では、免疫系が充分に働いているのは、どのような状態を指すのでしょうか。
■免疫系が充分に働いている状態とは!?
免疫系が充分に働いている状態は、以下のようなイメージです。
=免疫系第一次防衛ライン=
病気や怪我にならないように働いている免疫系
例:皮膚、粘膜、腸
=免疫系第二次防衛ライン=
体内に侵入してきた異物や体内でできるガン細胞などを攻撃する免疫系
例:マクロファージ、キラー細胞
上記のように、大きく分けて2つの防衛ラインが、人体の健康状態を総合的に守っているのです。つまり、「皮膚」「粘膜「腸」と「マクロファージ」「キラー細胞」が正常に機能していると、免疫系が充分に働いていると判断できます。
■なぜ、免疫系が正しく機能しなくなるのか?
「皮膚」「粘膜「腸」と「マクロファージ」「キラー細胞」が正常に機能していると、健康状態を維持することができます。しかし、これらの免疫系が充分に働いていないために、原因不明の体調不良を起こすことになるのです。では、なぜ、免疫系が正しく機能しなくなるのでしょうか。
・免疫系をコントロールしている「脳幹」がダメージを受けている
実は、「免疫系第一次防衛ライン」と「免疫系第二次防衛ライン」をコントロールしている場所があります。それは、「脳幹」と言います。脳幹は、背骨を流れる神経を通して、生命を維持するのに必要なありとあらゆる機能をコントロールしているのです。
しかし、この脳幹がつまって障害を受けたり、背骨がゆがんで神経が圧迫されたりすると、免疫系の働きが弱体化してしまいます。そして、免疫力の低下により、人間が本来持っている健康になる力が失われ、原因不明の体調不良が起こるわけです。
ですから、脳幹をつまらせたり、神経を圧迫させたりする背骨の歪みを正せば、2つの防衛ラインは正常に機能し、原因不明の体調不良は改善されます。
いかがでしょうか。免疫系が充分に働いている状態は、2つの防衛ラインが正常に機能しているときです。しかし、免疫系をコントロールしている「脳幹」が圧迫されると、免疫力が低下し、原因不明の体調不良が起こってしまいます。つまり、原因不明の体調不良を改善するためには、脳幹の圧迫を解放することが重要になるのです。