【自律神経系について】
今回は「自律神経」についてお話ししていきたいと思います。
私たちの体は脳幹を一大コントロールセンターとして5つの特徴的な機能を総合的に作用させ「命」を維持しています。
その”5つの特徴的な機能”とは
・自律神経系
・免疫系
・内分泌系
・脊髄筋肉系
・広範囲調節系
になります。
今回お話しする「自律神経系」とは”意識とは無関係に不眠不休で働き続ける神経”で、その働きは
・内臓を動かす
・免疫系や内部分泌系の働きを調整する(内蔵・血圧・心拍・血流・呼吸・体温・血糖値などを正確に調整する)
・心身のバランスを保つ
などおよそ生きていく上で必要な情報を統制する”最重要機関”の一つと言えるものです。
【自律神経は大きく分けて二系統に分類されます】
自律神経系には大きく分けると二つの系統が存在しています。それが「交感神経」と「副交感神経」です。
・交感神経:日中の活動中に活性化する自律神経系です。
私たちは日中の活動時間中は意識が覚醒し、五感を駆使していろいろな情報を収集しながら活動しています。
例えば”立ち上がって歩く”という単純な動作を一つとっても
・運動神経を使って立ち上がり
・周囲の情報を視覚と聴覚を使い直ちに安全性を分析し
・脳が「移動OK」という指令を出し
・再び運動神経を使って手足を動かしてようやく「歩く」ことができるのです。
また起立時や歩行時のバランスを維持するためには内耳にある三半規管というジャイロセンサー機能を使って静止状態や移動中の体重移動を適切に制御しています。
この単純動作一つとってもロボットにやらせようと思えば膨大な情報をプログラミングしなければなりません。
さらに、自律神経は優れた危機回避能力もコントロールしています。
例えば、”突然の物音にびっくりする”という行為も
・”聴覚”が視覚では捉えられない情報を瞬時にキャッチし
・脳が「危険な物音」を検知して
・その「危険な状況」から脱出する方法を解析する間に万が一の場合に備えて筋肉を硬直させある程度のショックには耐えられるように緊急事態宣言を運動神経に向かって発しているのです。
このように私たちは日常生活の中で普通に活動しているだけでも、常に膨大な量の情報をキャッチし、それを解析しながらより安全な方法を適宜選択しながら行動しています。そしていつ危機的な状況に置かれても「緊急事態に適切に対処できるように」備えています。
つまり、生きていくということは”連続するストレスや危険に向き合いながら活動していく”ということになります。
「交感神経」はこのストレスに耐え、適切に対処するために脳というデータバンクから必要な情報を引き出し、他の運動神経や代謝系、内分泌系に指令を出すための重要な神経で、活動中は男性ホルモンを盛んに分泌させています。
男性ホルモンは「興奮」すると活性化するホルモンなので、「自律神経」は周囲の環境に合わせて男性ホルモンの分泌量を調整しながら「興奮」の強弱をコントロールするという機能を有している神経と考えられます。
・副交感神経:入眠中やリラックス状態で活性化する自律神経系です。
日中に「交感神経」が活動している時間帯はいろいろな外的なストレスや精神面でのストレスを受けながら過ごしています。時には、”危機的な状況”に陥って怪我をしてしまうかもしれませんし、あるいはウィルスをもらって何かしらの感染症にかかってしまうかもしれません。
「副交感神経」はこのような”心身が受けたストレスや傷”などを癒してくれる高度に発達した人体のメンテナンスシステムになります。
機械や道具もメンテナンスを受けるには特別な道具が揃っている施設に入るように、生物の場合は「眠る」という体勢に入ることで、交感神経から副交感神経に切り替わり、脳は「癒しプログラム」を発動する仕組みになっています。(入眠中でなくてもリラクゼーションできる体勢なら副交感神経が起動します)
この「副交感神経」が「自己治癒力」(【自己治癒力とは】の章を参照)の中核となる機能です。
副交感神経が稼働している間は「女性ホルモン」が優位となります。
少し話を横道にそらしますが、妊娠中は女性ホルモンの分泌量が最大値に達します。これは「新しい命」を無事に育てるために必要なことだから、なのですがヒトはそもそも
”単細胞の卵子が受精により細胞分裂をおこしながらいろいろな臓器に進化していき、やがてヒトの形になっていく”
という過程を経るものですから、この時期に最も活性化する女性ホルモンには人体の組成に関する膨大なデータを自在に操ることができる特殊な能力があると考えられます。
つまり、”どんな名医や研究機関よりもはるかに人体のことをよく知るエキスパート”が女性ホルモンであり、その集中コントロールセンターが「副交感神経」ということになります。
【自律神経はどこにあるの?】
現代科学ではまるで追いつけないほど高度に発達した情報処理能力を持っているのが「自律神経」であるということがこれでお分りいただけたと思います。
この人智を遥かに超えた「生命維持装置のCPU(演算装置)」とも言える「自律神経」が集約されている場所が「脳幹」にある「視床下部」という部位になります。
「視床下部」は「脳幹」という組織の最上部にある「間脳」をさらに上下二つに分割した下側にある小さな器官です。(上部は「視床」という組織でその下に位置しているので「視床下部」と言われています)
脳と脊椎とのジョイント部分にある「脳幹」の中にこの重要な「視床下部」が収まっているのですから、驚きであると同時に「脳幹」が私たちにとって如何に重要な器官であるというのがこれでご理解いただけたのではないでしょうか?
この「脳幹」に何らかの原因で不自然な圧力が加わると「視床下部」が圧迫され正常に機能しなくなってしまう危険性が高まります。
私たちの病気や怪我は外的なストレスによってもたらされると考えられがちですが、脳幹にはそうした危機を回避する能力がもともと備わっているので、あえて逆説的に言えば
”外的なストレスを回避できないほどに脳幹に支障が発生している”
とも考えられます。(これまでの経験上、むしろそれを疑った方が正解という事例の方が多いものです)
脳幹は人体のことを100%理解しているパーフェクトな器官ですから、”脳幹を圧迫しているストレスから解放すれば、再び健康を取り戻すことができる”、というのが「脳幹圧迫完全解放」の理論であり理念になります。
脳幹解放・日本一の科学的証明実績(特発性側弯症の改善例・脊柱側弯症について)があります。
安心してご来院ください。当院では、脳幹圧迫を完全に解放する施術を行います。
脳幹は、莫大で精密な統制力を必要とする「生命維持」を土台とした、体内環境を完全に調整するシステムを有する部分です。脳幹圧迫は、精神的・肉体的・物理的ストレスが人体構造上最大弱点部分に蓄積したことにより起こります。当院の施術は、この脳幹にかかっている不必要な圧力を完全に除去し、除去できているかどうかを背骨のライン判定により科学的に証明していくことができる日本で唯一の施術です。ご予約は、お電話で。
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(※施術中など電話にでれない事があります。 折り返しお電話させていただきますので、留守番電話にご伝言をお願いいたします。)10時〜17時(水・木定休)
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それでは、よろしくお願いします。高槻カイロプラクティックセンター
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